日立、NGN 対応強化に向けた再編、日立インフォを日立コムの子会社に
日立製作所 情報・通信グループは、2007年3月5日、次世代ネットワーク(NGN)対応強化施策の一環で、連結事業体制の再編を行うと発表した。
具体的には、4月1日付で IP ネットワーク関連製品のグループ販売会社である日立インフォネット(日立インフォ)が、日立コミュニケーションテクノロジー(日立コム)の子会社となる。IP ネットワーク事業の直販営業力強化と販売から顧客サポートまでのワンストップソリューションを実現することが目的だ。
日立グループは、ネットワーク事業体制を再構築すべく、昨年10月にグループ会社間に跨るネットワーク製品事業を日立コムに集結し、製品開発力の強化を図れる体制としている。今回の再編は、日立グループの NGN 対応強化施策の一環での、ネットワーク製品の営業力強化を目的としたものだ。
2007年4月1日付で、IP ネットワークソリューションの販売会社である日立インフォを日立製作所直轄から日立コムの直轄販売会社とし、日立インフォと日立コム両社の直販営業部門、および SE 部門の連携を強化し、販売戦略の一元化が行われる。
また、今後 IP テレフォニー導入が進められて行くと予想される中堅・中小規模企業向けに、マーケティング力を強化し、市場への製品投入のサイクルを加速するという。
具体的には、日立コムのマーケティング部門と日立インフォの営業部門とが一体となって、新製品開発を進める。
また、両社のテクニカルサポートセンターを統合したうえで、日立インフォが持つフィールドサービスを拡充、販売から顧客サポートまでのワンストップソリューション実現を図る。
なお、日立インフォの新社長には、日立コムの現執行役員で、営業部門出身の林勉氏が4月1日付で就任する。