2007年3月30日金曜日

HP、低価格サーバーなど SMB 向け製品の拡充を発表

HP、低価格サーバーなど SMB 向け製品の拡充を発表

Hewlett-Packard (HP) は28日、サンフランシスコで開催したアナリスト向けイベントで、中小企業 (SMB) 市場に向けた製品およびサービスの拡充を発表した。SMB 市場における同社の立場をさらに強めることが狙いだ。
HP (NYSE:HPQ) が同日発表したのは、サーバー、ノートパソコン、デスクトップの新機種を含む12の製品とサービスだ。調査会社 IDC によると、SMB 向けにパソコン/サーバー/プリンタを世界で最も多く販売しているのが HP だという。
今回の発表で主役の1つと言えるのが、パソコン並みの低価格サーバー『HP Proliant ML115』だ。同サーバーは、最小構成モデルで AMD のシングルコア プロセッサ『Athlon64 3500+』を備え、80GB の SATA ハードディスク ドライブ1基と512MB のメモリを搭載する。より高い性能が必要な場合には、ハードディスク ドライブを最大4基まで追加してストレージ容量を増やせるほか、AMD のデュアルコア プロセッサ『Opteron 1000』シリーズ搭載モデルも選択できる。
そのほか、遠隔管理カード『HP Lights-Out 100c』を追加するオプションもある。HP によると ML115 は、ネットワーク構築、ファイルおよびプリンタ共有、インターネット接続共有、小規模グループの Eメールサーバー、LAN インフラといった SMB における用途に適しているという。また同社は発表の中で、ML115 が小型の筐体を持ち、騒音もデスクトップ パソコン並に抑えたため、机の下などに設置できると述べた。
ML115 の最小構成価格は、Intel 製プロセッサを搭載したこれまでの低価格モデル『HP Proliant ML110』よりもさらに100ドル低い、499ドルとなる。
「新興地域市場や SMB は、価格に対して実に敏感で、価格が決定的な関心事だ。ここまで積極的な価格設定を行なうのは、このサーバーが初めてだ」と、HP で業界標準サーバー マーケティング担当マネージャを務める Krista Satterthwaite 氏は述べた。
ほかにもネットワーク機器として、HP のネットワーク ソリューション事業部門 ProCurve Networking から、ネットワーク スイッチ製品『ProCurve 1400』シリーズ、および『同 1700』シリーズを発表した。これら製品には、標準で ProCurve のライフタイム保証が付く。またデスクトップ パソコンとしては、Intel の『Core 2 Duo』プロセッサを搭載した『HP Compaq dx2300 Business Desktop PC』のリリースも発表している。
今回 HP は製品以外にも、SMB 向け Web サイトに『Small Business Connection』という新セクションを設けた。新セクション追加により、同サイトを SMB にとって必要な情報やリソースがすべて入手できる場にしたい考えだ。