日興3月期決算、減収減益見込み 不正発覚の影響も
日興コーディアルグループは22日、07年3月期連結決算の業績見通しを発表した。売上高にあたる純営業収益は4200億円とほぼ前年同期並みを確保するが、経常利益は前年同期比34%減の980億円、当期利益も同9%減の800億円に落ち込む。株式市況の悪化に加え、昨年12月の不正決算発覚で経費がかさんだことも収益悪化の要因とみられる。
当期利益は新たに適用する連結納税を前提としたことでかさ上げされており、過去と同じ納税処理にした場合、同34%減の580億円になる計算だ。不正発覚後の07年1~3月期の業績悪化を踏まえ、06年度の1株あたりの年間配当額を、前年度の50円からほぼ半減の計24円とする予定も同時に発表した。