The Linux Foundation、東京でセミナーを開催
2007年3月13日、東京都内にて、第4回「The Linux Foundation Japan Symposium」が開催された。
「第4回」とはいうものの、前回は OSDL 主催で、 OSDL が2月に Free Standards Group(FSG)と合併して The Linux Foundation となってからは、東京で開催する初めてのシンポジウムだった。
OSDL 時代から引き続きジャパン担当ディレクタを務める区内隆氏によると、今回のセミナーにも多数の参加応募があったとのことで、会場には100名以上の参加者が集まった。そのうちの60%は、Linux Foundation メンバー企業からの参加で、残り40%は、組み込み関連企業やシステムインテグレータ企業からの参加であったそうだ。
また今回は、 Free Standards Group のエクゼクティブディレクタだった Jim Zemlin 氏(現在 The Linux Foundation エクゼクティブディレクタ)も挨拶のために来日した。
氏は、「FSG と OSDL の合併により、Linux は成長の第1段階を終え、第2段階に入った」と語った。
また、「クローズドなソフトウェア企業である Microsoft は、ユビキタスなアプリケーションを多数開発しているし、彼らのデベロッパーネットワークはすばらしいツールを作っている」と評価しつつ、「Linix の開発コミュニティには Microsoft と同様の資金は注げないので、多くの企業が Linux プラットフォームを集約的に保持してほしい」と述べた。
さらに、第2段階として、今後 Linux を法的リスクから保護すること、Linux のプロモーション、標準化の推進を掲げた。
その後、昨年夏に Google に移籍した Andrew Morton 氏による、 Linux カーネルの現在の状況について解説、 Christoph Lameter 氏によるメモリ管理に関する講演などがあった。