2007年3月11日日曜日

オンライン広告市場、依然として高い水準で成長中

オンライン広告市場、依然として高い水準で成長中

オンライン広告市場は、依然として高い水準で成長を続けている。オンライン広告業界団体 Interactive Advertising Bureau (IAB) と調査会社 PricewaterhouseCoopers (PwC) が7日に発表した同市場の2006年第4四半期における売上規模の最新調査で、このような結果がでた。
2006年通期のオンライン広告売上規模は前年比34%増の168億ドルに達した。2005年の通期売上規模は125億ドルで、この時も2004年から30%の増加を記録していた。
また2006年第4四半期の総売上規模は前年同期比で32%増の48億ドル弱となり、四半期単位では過去最高額となった。なお、42億ドルをわずかに下回った2006年第3四半期の売上規模と比較しても、15%の増加を示している。
PwC のディレクタ Peter Petrusky 氏は調査結果について、従来型広告主のオンラインメディアに対する広告支出増により、すべての数字がオンライン広告支出水準の堅調な伸びを示していると語った。
改めて振り返ってみると、オンライン広告業界の最大手 Google (NASDAQ:GOOG) にとっても、2006年は素晴らしい年だった。同社の2006年第4四半期の純利益は、GAAP ベースで10億3100万ドルに達し、前年同期の3億7200万ドルから一気に2.7倍もの大幅増となった。一方、かつて同市場で首位に立っていた Yahoo! (NASDAQ:YHOO) は、待望の新広告プラットフォーム『Panama』(開発コード名) によって、Google の好調さをわが手にしたい考えだ。当初 Yahoo! は、2006年中に Panama の運用を開始する予定だったが、配備計画が大きく遅れ、2月5日から正式運用を開始した。しかし Yahoo! にとっては嬉しいことに、Panama は順調な滑り出しを見せている。
IAB と PwC の調査では、オンライン広告配信企業の上位15社に対する調査とデータの集計結果をもとに、2006年の第4四半期および2006年通期における同業界全体の売上規模を推計した。