Microsoft、『Office Open XML』の早期 ISO 標準化に向け加速
Microsoft (NASDAQ:MSFT) は13日、同社が開発したビジネス文書ファイル形式『Office Open XML』(OOXML) の国際標準化に向け、また一歩近づいた。
国際標準化機構 (ISO) は取材に対し、「近いうち」に加盟国の標準化組織による OOXML 形式の早期標準承認手続きに入ると述べた。
Microsoft としては、『2007 Microsoft Office system』(Office 2007) で採用した OOXML 形式がオープンな ISO 標準として承認される日に、また一歩近づいた形だ。ISO 標準になることには数々の恩恵があるが、なかでも大きいのは、オープンスタンダードに基づくソフトウェアを使わなければならない政府機関でも、Office 2007 を購入できるようになるという点だ。
ただし、まだ完全に安心できるわけではない。承認投票には5か月の時間を要し、ISO 標準規格として承認を得るためには、投票メンバーの3分の2から賛成票を得る必要がある。とはいえ、6週間前に比べれば見通しは明るくなっている。
また、早期承認でない通常の承認手続きに要する18か月という期間に比べれば、5か月間はきわめて短い時間だ。公的分野でオープンソフトウェアの勢いが増していることから、ISO 標準化までの時間が長くかかれば、Microsoft は政府機関の調達契約を多く逃すことになりかねない。
Microsoft はこの件について、コメントを避けた。