Google、ケーブルテレビで広告プログラムの試験運用を開始
Google (NASDAQ:GOOG) が、ケーブルテレビでの広告を試験的に開始した。同社のテレビ広告への進出計画の一環とみられる。
Google は、この試験運用の詳細に関して多くを明らかにしていないが、同社の広報担当からの Eメールによると、少数の提携企業および広告主と密接に連携し、小規模な初期テストを行なっているという。
Google の計画は「テレビ広告の視聴者に対する関連性を高めるとともに、既存および新たな広告主に対しては広告効果を計測しやすく、より明確に説明可能なものとすることで、この重要な広告媒体にさらなる価値を加える」ことだと、広報担当は説明している。
Google のケーブルテレビ広告テストは、昨年12月に行なった『Google Audio Ads』のベータテストと類似するものだ。こちらは広告プログラム『AdWords』を利用する広告主の少数グループを対象に、全米数百局のラジオ局で30秒間の広告を放送するというものだった。
このテストでは、広告主は自分の出す広告について、地域、ラジオ局の種類、曜日、そして時間帯を選べた。また、広告放送後には、実際に放送した時刻と場所の情報をレポートで確認できた。
このように、最近の Google は、ラジオやテレビを広告媒体として利用する動きを見せているが、同社がオンライン検索マーケティング以外の分野に進出するのは、これが初めてではない。
Google は昨年11月に、全米の50紙以上の主要な新聞の広告枠を対象として、広告主によるオンライン入札を可能にする紙面広告プログラムを試験実施している。
その際 Google は、広告枠を提供する新聞は、『New York Times』『Washington Post』『Boston Globe』『Chicago Tribune』『Philadelphia Inquirer』『Denver Post』などだと語っていた。
また、2005年には、Google は RSS などの XML フィードにコンテンツ連動型広告プログラム『AdSense』を挿入するベータテストを開始している。こちらは Web サイトや Blog を対象とした AdSense モデルを、フィードの分野にも広げたものだ。