McAfee の元法務顧問、不正ストックオプション問題で無罪を主張
McAfee (NYSE:MFE) の元法務顧問 Kent Roberts 被告を、2000年と2002年の不正ストックオプション付与に関与したとして米連邦大陪審が2月28日に起訴したが、同被告は無罪を主張した。Roberts 被告の弁護士は取材に対し、同被告が3月2日に100万ドルを支払って保釈となり、そして5日には再び出廷することを明らかにした。
有罪となれば Roberts 被告には、郵便および通信詐欺と、米証券取引委員会 (SEC) に対する虚偽報告の罪で、20年の禁固刑および25万ドルの罰金刑が下る可能性がある。
カリフォルニア州北部地区検察局によると、連邦大陪審の起訴状には訴因が7件あり、Roberts 被告は2000年および2002年、当時の Network Associates (現 McAfee) において、自分を含む数名にストックオプションを付与する際「詐欺行為を企んだ」という。
起訴状には、2000年に Roberts 被告が Network Associates 株2万株のオプション価格と付与日付を改竄し、それを隠蔽したとある。また連邦検察官によると、改竄に協力した当時の会計監査役を解任するよう Roberts 被告が画策したという。そして同被告は、その監査役の行為に対する調査を指揮しつつ、自らが果たした役割を会社および SEC に対して隠蔽したとの疑いがかかっている。
さらに起訴状によれば、Roberts 被告は2002年、Network Associates の役員会議事録を改竄し、当時の CEO 兼会長にストックオプションを付与した日付を、実際よりも1日遅らせたという。
不正経理の監査が続くさなかの2006年5月、McAfee は Roberts 被告を解雇した。同じく2006年、McAfee は規制当局の捜査を受け5000万ドルの罰金を支払った。さらに同年10月には、不正疑惑の責任をとって CEO の George Samenuk 氏が任期途中で辞任している。