2007年3月18日日曜日

Google プライバシー方針を変更、サーバーログを匿名化へ

Google プライバシー方針を変更、サーバーログを匿名化へ
Google は今後、ユーザークエリ/IP アドレス/クッキーの詳細をデータベースに無期限に保存しないことを14日、明らかにした。インターネット検索を利用する際に、ユーザーは匿名性が守られていることを期待できるという。
Google はプライバシーに関する方針を変更し、法律でデータ保存期間の延長を求められない限り、一定の期間後にサーバーログを匿名化すると、同社の公式ブログで発表した。
同社によると、セキュリティを高める目的でサーバーログデータの保存は続けるが、18か月から24か月後には身元を特定できる情報をすべて匿名化するという。この方針変更は、ヨーロッパとアメリカのプライバシー分野の関係者と話し合った結果だと同社は説明している。
Google は2006年1月、数百万の URL インデックスおよび同社の検索エンジンを使った1週間分の検索データの提出を求めた米司法省に対し、プライバシーの観点から強く抵抗した。
司法省は、未成年に有害なコンテンツを選別するにあたって、フィルタリングソフトウェアの有効性を計測するためデータが必要だと説明していた。America Online、Yahoo!、Microsoft の各社は求めに応じたが、Google は司法省の要求は行き過ぎだと主張して判断を裁判所に委ねた。
カリフォルニア州サンノゼの連邦地方裁判所は2006年3月、5万件の URL ログのみを提出すればよく、司法省が要求していた検索クエリのデータは提出しなくてよいとの判断を示した。
Google は司法省には抵抗したが、20th Century Fox Television からの要求には柔軟な姿勢を見せた。Google はカリフォルニア州北部地区米連邦地裁の発行した召喚状に従って、『24』の全エピソードを放送および DVD 発売の前に Google 傘下の YouTube に違法にアップロードしたユーザー2人の ID を Fox に開示した。