Xactly、SaaS 型販売報酬管理ソリューションの新モジュールを発表
ビジネス インテリジェンス (BI) には、整理されたデータと多面性のない真実が必要だ。オンデマンド型の販売報酬管理ソフトウェアベンダー Xactly は、この種の貴重な情報を販売データから推定できると考えている。
このような理由から同社は、集約した販売情報に基づく新しいアプリケーション群を提供するため、BI ソリューションの Cognos (NASDAQ:COGN) や、データ統合ソフトウェアの Informatica (NASDAQ:INFA) など、新たなパートナーと提携を結んだ。
Xactly は12日、こうした提携に基づく新モジュールをリリースした。まず『Xactly Data Management』は、企業資源管理 (ERP)、顧客関係管理 (CRM)、人事などのアプリケーションや、数多くの異種データソースのデータを統合できるモジュールだ。次に『Xactly Analytics』は、販売報酬データを通じて経営幹部が傾向を把握するのを助け、その情報に基づく報告を生成する。そして『Xactly Modeling』は、販売報酬計画を変更する前にその影響を予測できるモジュールだ。
Xactly では、オンデマンド型のデータリポジトリを運用しており、さまざまな顧客側配備型アプリケーションで生成したデータを引き出すために Informatica の技術を用いているほか、分析や報告生成用に Cognos の技術を採用している。
Xactly の CEO (最高経営責任者) Chris Cabrera 氏によると、同社の顧客は主力アプリケーション『Xactly Incent』が生成した販売報酬データについて、より多くの活用方法を求めていたという。Cabrera 氏は、これらのデータが事業に関する最も正確な実態を明らかにするとの見方を示した。たとえば、複数の営業代理業者に異なる手数料を設定する形で、経営幹部はどのインセンティブが最終的に販売を促進したのか知ることができる。
なお Xactly は今後18か月をかけ、販売区域プランニング、割り当て管理、価格管理など、販売報酬関連のモジュールをさらにリリースする計画だ。