イラクでまた塩素ガス自爆テロ、死傷者360人超す
イラク駐留米軍などが17日明らかにしたところによると、イスラム教スンニ派拠点の西部アンバル県で16日夕、塩素ガス爆弾を積んだトラック3台が相次いで爆発し、住民計8人が死亡、同350人と米兵6人が負傷した。
スンニ派武装勢力は最近、首都バグダッド以外での塩素攻撃をエスカレートさせており、イラク戦争開戦から4年を迎える20日を前に、米軍が主導する首都の治安作戦を妨害する狙いがあるとみられる。
16日のテロが起きたのは、県都ラマディ北東の治安部隊検問所、ファルージャ南郊の警察検問所、同地の部族長宅の3か所。このうち部族長宅では、約750リットルもの塩素ガスを詰めたボンベが爆薬とともにさく裂したという。住民らは肺や皮膚の火傷、嘔吐などの症状を訴えている。