オンライン証券取引詐欺でインド人ら3名を起訴
国際的な「ハッキングおよび株価不当引き上げ」詐欺を企て、オンライン証券取引口座を乗っ取ったとして、インドとマレーシア出身の3名が米連邦裁判所で起訴された。
被害は少なくとも消費者60人と証券会社9社にのぼることが明らかになっており、被害額が200万ドルを越える会社もあるという。被害を受けたオンライン証券会社としては、TD AMERITRADE、E*TRADE Financial、Firstrade Securities、ChoiceTrade、optionsXpress、TradeKing、Terra Nova Trading などの名が挙がっている。
米司法省 (DoJ) によれば、米国で実行されたオンライン証券詐欺に関連して米国人以外の者が逮捕されるのは、今回の事件が初めてだという。
インドのチェンナイに住む Jaisankar Marimuthu 被告 (32歳) と同じくチェンナイ在住の Chockalingam Ramanathan 被告 (33歳) は、それぞれ共謀1件、コンピュータ詐欺8件、電信詐欺6件、証券詐欺2件、悪質な個人情報窃盗6件の罪に問われている。
また、インド生まれでマレーシア在住の Thirugnanam Ramanathan 被告 (34歳) も、共謀1件、コンピュータ詐欺2件、悪質な個人情報窃盗2件の罪で起訴されている。
「ハイテク技術によるこうした新しい形の個人情報窃盗や証券詐欺は、世界中の投資家や証券会社にとって深刻な危険を引き起こしている」と司法次官補 Alice S. Fisher 氏は声明のなかで述べている。