新興インターネットテレビ会社 Joost、新たにコンテンツ契約締結
新興インターネットテレビ サービス会社 Joost は2日、同社最大の問題、すなわちコンテンツ不足を解決するべく、国際的な放送コンテンツを扱う JumpTV との提携を発表した。
Joost は JumpTV との契約により、JumpTV のテレビコンテンツ ライブラリの大部分を、自社プラットフォームに追加する。JumpTV が最初に提供するのは、南米地域で放送しているスペイン語の人気シリーズ番組と、中東地域で放送しているコメディ/ドラマ/ニュースといったアラビア語の番組だ。
JumpTV は、70か国以上のテレビ番組をオンデマンド化し、視聴契約や広告支援モデルを用いてインターネットでテレビ放送を提供している。JumpTV によれば、ルーマニア語、トルコ語、ロシア語、ベンガル語といった言語の番組も、今後 Joost のサービスに追加するという。
Joost の広報担当者は取材に対し、「今回の契約は、世界の視聴者に向けた製品展開に役立つ」と述べている。また、詳細は明らかにしなかったものの、同様のコンテンツ契約交渉が進行中だと付け加えた。
Joost がこうしたコンテンツ契約を交わすのは今回が2度目だ。同社は2月、Viacom から、MTV Networks、BET Networks、Paramount Pictures のコンテンツ供給を受ける契約を交わした。Viacom はこの契約発表直前に、投稿動画サイト運営会社 YouTube に対して、10万本以上の動画を削除するよう要求している。この要求は、YouTube との配信契約交渉で、Viacom の満足する結果が出なかったことを受けたものだった。
ユーザーが作成した動画を自社サーバーに保存して配信する YouTube は、何度も著作権侵害という厄介な問題に巻き込まれている。それに対し、権利保有企業の提供するコンテンツを配信する Joost では、パートナーがもっと確実にコンテンツを制御できるという。