新興会社 izimi、新方式のファイル公開サービスを開始
アンディー・ウォーホルは、誰でも15分間は有名人になれる時代が来ると予言した。その15分間を『YouTube』やテレビという場でまだ与えられていなくても、新興会社 izimi のサービスを利用すれば、うまくやれるかもしれない。
izimi は5日、音楽、テキスト、画像、動画、Blog ページなどのあらゆるファイルを誰もが自分で公開できるようになる、「peer-to-browser」技術による無料サービスを開始した。izimi のサイトは、直接的には何のファイルも配信しないが、登録ユーザーが発信するファイルを、動的に配信するための導管として機能する。
ファイルをホスティングするのは、『Time』誌が選んだ「2006年の時の人」、すなわち「あなた」だ。同サービスを利用するには、ユーザー登録した後、同サイトにファイル情報を通知してホスティングするための小さなクライアント ソフトウェアをダウンロードするだけでいい。公開されたコンテンツを見るには、Web ブラウザだけがあればよく、特別なクライアント ソフトウェアは必要ない。
ユーザーがパソコン内の画像や動画をホスティングすると、それらのファイルへのリンクが、izimi の Web サイト上のユーザー毎に整理された個人フォルダ内に登場する。ユーザーのパソコンが動作していなければファイルにはアクセスできないが、そうでなければ、ブラウザさえあれば誰でも izimi のサイトで見ることができる。
izimi によれば、同社の安全な「peer-to-browser」システムには、ファイルサイズや1人のユーザーが公開できるファイル数に関し、何の制限もないという。コンテンツの所有権も公開者がそのまま有する。同サイトは、検索機能や RSS フィードを用いて新着コンテンツを通知する機能も備える。
現在、izimi はサービスに課金する計画をもっていないし、コンテンツリストはすべてが完全公開となっている。izimi の製品担当副社長 David Ingram 氏は取材に対し、「やがて、プライバシー制御機能に関して、公開対象を家族に限定するといった要望があるかどうかなどを検討したいと考えている」と語った。
Ingram 氏は、izimi は著作権について「非常に真剣に」考慮しているが、現時点ではコミュニティ監視によって、著作権侵害の疑いがあるコンテンツには「警告」を発する方針をとっていると述べた。