ノーテルと東芝、総務省東北総合通信局の WiMAX 実証実験デモに参加
ノーテルネットワークスは、2007年3月6日、東芝と共同で、総務省東北総合通信局のモバイル WiMAX 実証実験の一環として2月26日に宮城県石巻市内で行われた公開デモに参加したと発表した。
総務省東北総合通信局では、2006年12月から、Nortel、東芝、東北大学、宮城県、石巻市、通信事業社数社などが参加する「最新の電波利用技術を活用したブロードバンド・ゼロ地域の解消に関する調査検討会」で、調査や検討を行ってきた。
国内のブロードバンド環境整備にモバイル WiMAX が地域を問わず有効であることを実証することを目的としており、スループットやカバレッジ、遅延等のパフォーマンス変動調査やアプリケーション動作の検証などが行われている。
デモでは東芝が、石巻市地域公共ネットワークにつながる大川中学校に Nortel 製モバイル WiMAX 基地局装置(2.5GHz 帯利用)を設置、基地局から 1.2km 離れた石巻市北上水辺センターに Nortel 製モバイル WiMAX 端末局を設置して、WiMAX 接続環境を構築。
この環境で、インターネットブラウジング、Webcam によるライブ映像配信、ビデオストリーミング、ビデオコール、WiFi アクセスポイントのバックホール利用などを行った結果、安定したユーザースループットが実現され、高画質のビデオストリーミングや Web カメラの映像受信、ビデオチャットなどをストレスなく実行できたという。
なお、Nortel は2007年2月の 3GSM World Congress で、京セラワイヤレスおよび Runcom と共同で、マルチベンダーによるライブでの MIMO 通話に成功している。