アビームコンサルティング、英国コンサルファームの Leadent を買収
アビーム コンサルティングは2007年3月7日、英国・オクスフォードを拠点とする独立系コンサルティング会社 Leadent 社を買収し、英国拠点として事業を開始した、と発表した。
アビーム コンサルティングの新たなグローバルサービス拠点として、英国で事業展開するアジア系企業などを対象にサービスを開始する。
今回の英国拠点開設にあたっては、同社の子会社であるアビーム コンサルティング ヨーロッパが Leadent の全株式を2月28日付で取得している。
Leadent の社名は変更せず、現チーフエグゼクティブの Alastair Clifford-Jones 氏が引き続き、所属するコンサルタント25名の指揮を取る。
Leadent は、これまでブリストル水道局やウェルシュ水道局、航空管制官協会(National Air Traffic Controllers)などの公的機関への ERP 導入を行ってきた。
今後も英国の各公共機関への ERP 導入サービスを積極的に推進するほか、英国に進出しているグローバル企業、英国に本拠を持ち、アジア進出を検討している企業に対してもサービスを提供、年間30億円の売上を目指す。また、人員も50人体制へと拡大を図る。
英国は、 EU 主要国の中では GDP 成長率が最も高い水準(2006年は2%台後半)が見込まれており、コンサルティング市場も年率二桁の伸びが予測されている。
アビーム コンサルティングは、アジア発のグローバルコンサルティングファームというポジションを確立すべく、グループ企業やアライアンスパートナーを合わせて、国内外での1万人体制と拠点数の拡大を目指している。
同社はすでに2006年2月に最初の欧州拠点(ドイツ、オランダ、ベルギー、スイス)を開設、 2006年11月にはビジネスインテグレーションパートナーズ社との戦略的提携で、拠点(イタリア、スペイン、ポルトガル)を拡充、さらに2007年1月にはアクセレラ社との戦略的提携によりノルディック拠点(ノルウェー、フィンランド)を開設、ヨーロッパ9か国にネットワークを拡大してきた。