2007年3月4日日曜日

Dell の四半期決算予備発表、売上は予測を下回る144億ドル

Dell の四半期決算予備発表、売上は予測を下回る144億ドル

Dell (NASDAQ:DELL) は3月1日、2007会計年度第4四半期 (暦上ほぼ11-1月期に相当) 決算の予備発表を行なった。同四半期の売上がアナリスト予測をかなり下回ったことから、同社の株価は時間外取引で下落した。
Dell では会計処理の問題が後を引いているため、今回は第4四半期決算の予備発表に留まった。第4四半期の業績は、利益が1株あたり30セントとアナリスト予測を1セント上回ったものの、売上は前年同期比5%減の144億ドルで、アナリスト予測を5億ドル下回った。
1月下旬に同社は、創設者で会長を務める Michael Dell 氏の CEO 復帰を発表した。
Dell の会長兼 CEO となった Michael Dell 氏は、声明の中で次のように述べている。「今回の決算の内容は残念だったが、大事なことは、今後どのように取り組むかという計画だ。われわれは効率性を上げ、業務を改善し、会社の再編に組織全体で取り組んでいる。当社のビジネスモデルは今後、顧客のニーズにさらに寄り添ったものとなる。そうして顧客の経験を改善することが、長期的な成長や利益をもたらすことになる」
サーバーの出荷数は2%増加したが、その一方でモバイル機器およびデスクトップパソコンの売上は下落した。Dell によると、経営建て直し計画を実施している数四半期の間は、「業績の伸びと利益率が引き続き圧力を受ける」という。しかし、粗利益率は17.1%で、アナリスト予測よりも高かった。
Dell は第4四半期の間に、コスト削減を期待する声に反し、従業員を3500人増員している。