ヴイエムウェア、国内 ISV 向けの TAP プログラムを開始
仮想インフラストラクチャソフトウェアのヴイエムウェアは2007年2月26日、日本国内の ISV を対象にした「TAP(Technology Alliance Partner)プログラム」を発表した。
技術パートナー企業とのコラボレーションの促進を目的とするもので、共同ソリューションの開発から販売支援までを行う。米国で行っている「Technology Alliance Partner Program」を発展させた。
仮想化ソリューションをベースとした広範なエコシステムでは、ソフトウェア、ハードウェア、ストレージの大手ベンダー各社との強力な協業が重要であるという考えに基づく。
TAP プログラムは、独立系ソフトウェアベンダーとの戦略的提携プロセスをより体系化したパートナープログラムで、市場で仮想化技術が急速に採用され、 ITインフラストラクチャに課せられるビジネス要件が多様化する中、欠くことのできないアプローチだ、と同社では語る。
同社の代表取締役社長である 三木泰雄氏は、日本市場には仮想化ソリューションに対して関心もニーズも高いが、その導入には慎重のようだ。すでに導入している企業でも全社的展開はこれからで、 2007年は大きな進展があるだろう、と語った。
拡大が予想される仮想化ソリューションの需要に対して、同社では販売パートナーの拡大、ソリューションの拡大、サポートサービスの充実、技術者の育成が急務だが、現在サーバーベンダーの主要6社はすべて同社のパートナーで、パートナーによる認定トレーニングも開始されている、とのこと。
来日した米国本社 CEO の Diane Greene 氏はまた、 3年前に EMC の独立子会社になった VMware が今夏には IPO を行う予定で、パートナーに対しては中立でフレンドリーな企業であり続けたい、と語っている。
氏は、オープンソース仮想化ソフトウェアの Xen に関しては、市場が求める仮想化ソリューションのポイントは、成熟と機能と性能であり、われわれにはそれがある、と、 Xen は手ごわい競合にはならないことを暗示した。