秋冬モデルの購入比率はソフトバンク70%、au 65%、NTT ドコモ45%
シード・プランニングは、MNP 施行後の秋冬携帯電話購入者1,000人を対象にインターネット調査を行い、秋冬端末の購入理由と次期携帯電話購入時の考え方、次期購入時に重視する機能などを調査した。
同社は2007年2月26日、その調査研究レポート「次期携帯電話購入ニーズ動向調査」を2007年2月13日に発刊したと発表した。
シード・プランニングでは携帯電話市場について継続的に調査を行っている。今回の調査は、2006年10月~2007年1月の秋冬携帯電話購入者1,000人を対象にインターネット調査を実施。
購入機種/購入機種タイプ別、男女別、年代別、キャリア別にみた、購入分析、購入場所、情報源、購入価格、デザイン・カラーの選択、使用している機能、満足度、次期携帯電話購入時の考え方、次期購入時に重視する機能、次期購入したいメーカーを調査し、端末ニーズ/端末ターゲットや端末メーカーの戦略的立場などを分析した。
購入した機種では、秋冬新機種の購入比率が、ソフトバンクでは70%、au では65%、NTT ドコモでは45%となっており、au とソフトバンクは新機種が商戦の主力になっていたようだ。
また、新機種のメーカー機種シェアの上位は、NTT ドコモでは、SH903i(23.1%)、N903i(22.7%)、P903i (15.7%)、SO903i(12.2%)。
au では、W43H(20.2%)、W42SA(10.1%)、W45T(9.1%)、W43K(9.1%)、ソフトバンクでは 911SH(24.5%)、910SH(16.8%)、810SH(16.8%)、811SH(10.5%)、705P(10.5%)という結果だ。
秋冬端末の購入に際して、選ぶ理由になった端末の機能は、ドコモではメール操作、カメラ、ミュージックケータイ、操作性、au ではカメラ、メール操作、ワンセグケータイ、操作性、ミュージックケータイ、ソフトバンクではカメラ、操作性、メール操作、ワンセグケータイが上位。
機種シェアにおいて、au は W43H、ソフトバンクは 911SH とワンセグケータイが1位となっているが、ドコモはこの時期にワンセグモデルを投入しなかった。この点は、前出の新機種の購入比率において、ドコモとau/ソフトバンクで大きく違いが出た原因のひとつと言えるだろう。
また、次期携帯電話購入時に重視する機能は、メール、カメラ、ポータル、インターネット検索、着メロ・着うた、着うたフルダウンロード、ワンセグ、ミュージックケータイ、画像メール・ムービーメール、アプリ・ゲーム機能が20代までの回答者で重視されている。
次期携帯電話購入時の考え方としては、5割以上が「その時点で気に入った携帯電話を購入する」、3割前後が「今使っているメーカーから自分の気に入った携帯電話が出てくるのを待つ」となっている。
今回のレポートでは、2006年6月、9月、11月とこれまでに3回実施された MNP 利用意向調査の結果も掲載している。
MNP 変更理由では、「料金」が大きいが、「エリア/電波状態」と「キャリアイメージ」「家族・親しい友人と一緒」が増加しているという。この結果は、MNP における au 一人勝ちの理由として、これらの理由が指摘されていることの証拠と言えるだろう。