「グーグル・アース」の間違い、チリ政府が修正を要請
チリ政府は、地理情報サービス「グーグル・アース」で、チリ独立の英雄ベルナルド・オイギンスにちなんで名づけられた村がアルゼンチン上に表示されているのを修正するよう、グーグル社に要請した。
衛星画像は、チリの首都サンティアゴの1600キロ南にある小さな村ヴィラ・オイギンスを、アルゼンチンとの国境を越えたところに表示している。
「政府はこれを修正するよう要請しました。彼らがすみやかにそれを行うことを望むだけです」と、チリ外務省の広報担当者は28日、ロイターに語った。彼は告訴を行うかどうかには触れなかった。
チリとアルゼンチンは南米の南端を分け合っており、二国間の国境は島、フィヨルド、山が入り組んだ複雑な地形の間を走っている。
1970年代後半、二国は南の離島の所有権をめぐって、もう少しで戦争をはじめるところまでいった。この論争は法王の介入で解決された。
「私たちは要請を受け、この地域のより正確なデータを入手するためにパートナーたちと共に働いています」と、グーグルの広報担当者メーガン・クインは言う。
「私たちは地図の品質と精度を改良するため、常に努力しています。これはサードパーティの情報提供者から新しい情報を入手する進行中のプロセスであり、世界の地名および国境は現在も進化し続けているのです」と、彼女は言った。