2007年5月6日日曜日

コファス、国際ファクタリング契約を締結

コファス、国際ファクタリング契約を締結

 コファスは4月25日、コファス・ジャパン・ファイナンス(東京都港区、アレキサンダー・ラドン社長)を通じて2006年12月に日本でファクタリング業務を開始し、07年3月に医療機器輸出専門商社(年商約16億円規模)と日本初の国際ファクタリング契約を締結したと発表した。同契約により、契約者は約10カ国に及ぶ輸出債権に対するファイナンスとクレジットリスクヘッジが可能となり、コファス・グループが提供するすべてのサービス(高い企業審査能力、与信モニタリング機能、他社に比較し高い保証割合、グループ内資金調達力を生かした低利のファイナンス、世界的なネットワークを持つコファスの海外債権回収サービスなど)を受けることができる。また、まもなく台湾・中国向けに液晶テレビ部品輸出専門商社と第2号の国際ファクタリング契約を締結し、ノンリコースで輸出債権を買い取る予定。 日本のファクタリングマーケットはアジア最大で、国内ファクタリングの取扱高は11兆5200億円、国際ファクタリングは1320億円(FCI〈ファクターズチェーンインターナショナル〉05年調査)となっている。日本は国の貿易額に比べ、国際ファクタリングマーケットの規模は極めて小さいのが特徴だ。最近では、アジア、東欧などリスクの高い国や企業を相手に取引することが多くなっていることから、売掛債権、特に輸出債権に対するファイナンスのニーズは年々高まっている。 コファス・グループでは、アジア地域でのファクタリング業務開始は日本が初めてであり、世界では7番目の進出となった。 総合的なサービスを提供できるファクタリングサービスがなかった日本で、特に高い注目を浴びている。今後08年までに30カ国でファクタリングサービスを提供できるようにすることを目標に、初の国際的ネットワークを目指す。 【国際ファクタリング】輸出による売掛債権の買取契約を通じてファイナンシングを行うもの。コファスのソリューションは、さらなる企業の運転資金の調達を可能にするとともに、同時に売掛債権に対する信用リスクをプロテクトする。