2007年5月6日日曜日

オリバー・ストーン監督、テレビCMで米のイラク撤退訴え

オリバー・ストーン監督、テレビCMで米のイラク撤退訴え

 社会派として知られる米映画監督のオリバー・ストーン氏が、イラク駐留米軍の撤退を訴えるテレビコマーシャルを監督し、3日から米CNNテレビで放映が始まった。
 ブッシュ大統領が1日、駐留米軍の撤退期限を盛り込んだ補正予算案に拒否権を行使した直後だけに話題を呼んでいる。
 CMでは、イラクからの帰還兵がカメラに向かい、「米国の兵士を無期限にイラクに駐留させるのは、間違いで不道徳で無責任だ」と語りかけ、ベトナム帰還兵の作家の声が「兵士たちを家に帰そう」と訴える。市民団体の依頼でストーン氏が監督し、全米で1週間にわたり放映される予定。
 ストーン氏はベトナム戦争に批判的な「プラトーン」などの作品を発表してきた。CNNインタビューで、監督は「我々はベトナムの時と同じように、現地に大混乱を持ち込んでしまった。イラク国民は米国を求めていない」と語った。