日立情報システムズ、流通・物流ソリューション分野に本格参入
日立情報システムズは、2007年5月11日、WMS(物流センター管理システム)の分野で業界トップクラスのシェアを持つ株式会社フレームワークスとの業務提携により、流通・物流ソリューションの分野を強化した、と発表した。
両社は、「ERP、WMS、SCM、RFID などを活用したシステム構築」「データセンター、ネットワーク/セキュリティ等のシステム運用」「東アジア向けグローバル展開」の分野で提携し、営業及び SI を共同で行う。
これにより同社は、「SAP ERP」や「TENSUITE(テンスイート)」などの ERP パッケージと、フレームワークスの WMS パッケージ「iWMS シリーズ」との連携ソリューションを、電機・電子、自動車関連、化学など流通・物流を伴う業種に向けて拡販し、事業の拡大を目指す。
大規模企業には「SAP ERP」を、中堅・中小規模企業には「TENSUITE」または「SAP Business One」を「iWMS シリーズ」と連携させ、海外生産(東アジア)から貿易、日本国内へのデリバリーまでをトータルサポートする流通・物流ソリューションを幅広く展開する。
また、日系企業の進出により物流・倉庫管理ニーズが拡大している東アジア(中国、韓国など)への拡販も図り、グローバル展開についても強化する。
なお、中国市場では、同社が昨年出資した上海 Covics 社を通じて現地での SI、サポートを行う。
同社では、今回の業務提携により、両社の得意分野を活かしてサービスの補完・相互拡大を図りつつ ERP 事業拡大を加速させ、2010年度(2011年3月)までに累計35億円、流通・物流分野のシェア30%を目指す、としている。