2007年11月12日月曜日

パートの6割が不満や不安 01年より悪化 厚労省調査

パートの6割が不満や不安 01年より悪化 厚労省調査


 会社や仕事に対して不満や不安を感じているパート労働者の割合が、01年の調査より9.6ポイント多い63.9%に増加していることが9日、厚生労働省が発表した06年パートタイム労働者総合実態調査でわかった。

 調査は約5年に1度で、昨年10月、6653事業所の事業主とパート1万3426人が回答。「不満や不安がある」と回答したパートに理由を尋ねると、「賃金が安い」が前回より10.7ポイント増の61.8%と最も多かった。年収100万円未満の人の割合も6.7ポイント増えて44.4%。不満の内容はこのほか「有給休暇が取りにくい」(26.2%)、「仕事がきつい」(24.1%)などが多かった。

 パートを選んだ理由は「都合の良い時間に働きたい」が50.3%を占め、「正社員として働ける会社がない」も23.8%だった。

 事業主がパートを雇う理由は、「人件費が割安」が5.7ポイント増の71.0%で最多。正社員並みの仕事をするパートでも、賃金は正社員より低いとした事業所の割合は77.2%に達した。