Sony Ericsson、次期音楽サービスを発表 同時に対応端末も公開
英Sony Ericssonは6日(現地時間)、モバイル音楽戦略と最新のWalkman携帯電話2機種を発表した。音楽サービスでは、現在同社が提供している音楽配信サービス「PlayNow」に機能強化を加えた次世代版を、2008年夏までに再ローンチするという。
○PlayNowがパワーアップ、ゲームも提供
PlayNowはSony Ericssonが2004年2月に開始した音楽配信サービスで、着メロ・着うたを検索・購入できる。現在32カ国で展開しており、携帯電話の「Fun & Downloads」機能と合わせたダウンロード数は2億回を上回るという。
同社では今後、PlayNowアリーナとして、機能を強化した次世代PlayNowを開発する。次世代版ではコンテンツを増やすだけでなく、楽曲情報を追跡できるアプリケーション「TrackID」などの機能を統合する。TrackIDで楽曲に関する情報を取得した後、1クリックでPlayNowに移動し、同じ楽曲を購入できるようになる。これにより、カフェやラジオで耳にした音楽に関する情報をすぐにブラウジングし、購入するといったことが実現できるという。また、TrackIDの利用が多い楽曲のランキングをPlayNowで表示することで、人気音楽情報を得ることも可能だ。
音楽では、これまで同社が提供してきたSony BMG Music Entertainmentに加え、ほかのメジャーレーベル、インディーズのものも提供していくようだ。音楽のほかにも、ゲーム、壁紙などさまざまなマルチメディアコンテンツを提供する。Sony Ericssonでは、PlayNowプラットフォームのオープン性を強調しており、MP3、DRM対応など、Sony Ericsson以外の端末でもアクセスできるようになるという。DRMフリーのコンテンツも提供していく。
PlayNowは、PCと携帯電話の両方で利用できる点、検索、試聴、購入までのステップを簡素化した点が特徴で、次世代版でもクリック数を最小におさえるという。
次世代版は2008年第2四半期に一部の市場で提供を開始、その後、提供地域を拡大していく。
○薄さはCDケース並、「W890」
Sony Ericssonはこの日、Walkman携帯電話として「Sony Ericsson W890」「Sony Ericsson W380」の2機種も発表している。
W890はHSDPAをサポートしたストレートタイプの携帯電話。サイズは104×46.5×9.9mm、重さは78gで超薄型を実現。3.2メガピクセルカメラを搭載し、内部メモリは最大2GBまで拡張可能。
PlayNow、TrackIDなどのほか、音楽をエモーションで分類する「SenseMe」などの音楽機能を持つ。
W380は、折りたたみ式のGSM/GPRS端末。PlayNow、TrackIDの両音楽機能のほか、端末を振ると消音モードになったり、アラームをスヌーズモードにできるユニークな「Gesture Control」機能を搭載した。また、通話や音楽機能を利用しているときのみに表示される外部ディスプレイも特徴。
W890、W380はともに2008年第1四半期に発売を開始する。