テンプスタッフ 中国・広州で人材派遣サービス
■日系企業中心に紹介、台湾にも営業拠点
人材派遣大手のテンプスタッフは、4月1日から中国の広東省で人材派遣サービスを始める。日本語能力の高い中国人や中国で働きたい日本人を日系企業を中心に派遣、紹介する。同時に台湾にも営業拠点を設け、派遣サービスに乗り出す。
≪単独進出は初≫
同社は1993年の香港進出を皮切りに、02年に上海、昨年11月に蘇州に拠点を設立し中国事業を強化している。中国の人材派遣市場は、日本の約2倍に上り、今後も年30%の成長が続くとみられており、事業基盤の強化を急ぐ。 同社は1日付で広東省の広州市に「テンプスタッフ香港」の全額出資子会社として「テンプスタッフ広州」を設立し業務を始める。資本金は1500万円。登録者5000人、年間売上高760万香港ドル(約1億1400万円)を目標にしている。地元企業との合弁ではなく、単独での広東省進出は、派遣業では同社が初という。
広州市はトヨタ自動車や日産自動車など大手自動車メーカーを中心に多数の日系企業が出している。ただ、「現地で思うように人材を確保できない企業が多い」(テンプスタッフ荒尾隆アジア地域開発室長)という。このため、テンプスタッフ広州では、日系企業への人材供給窓口となることで、顧客を開拓していく考えだ。 派遣サービスでは、20代から50代管理職までの幅広い人材を登録対象とし、営業、技術、管理職などの職務に就く人材を派遣する。
また、中国の大学生の就職支援にも取り組む計画だ。中国では、「大学生の数が01年以降、500万人から2000万人に急増し、卒業しても仕事に就けない人が多い」(荒尾室長)という深刻な就職難にあり、ニーズは高いとみている。
≪団塊世代を斡旋≫
一方、台湾でも1日付で「テンプスタッフ台湾」を設立する。台湾の国内企業を対象とした紹介業務を中心に展開。紹介先企業の65%、登録人材の90%を台湾国内の企業と人材にするとしている。また、製造業への人材ニーズが高まっていることを受けて、07年に集団退職する日本の団塊の世代に対して、台湾での再就職を斡旋(あっせん)する予定だ。 同社のアジア地域での拠点設立は、今回の2拠点を合わせて9拠点。篠原欣子社長は、「アジア地域は今後の成長が期待できる」とし、今後も拠点の設立を増やしていく方針だ。